夢現異界寓話02-生きた日

どくりどくりと 血が唸ってる
焼きついた顔 眼前に写る
殺せと命じる それは洗脳
殺そうと思う それは使命

生まれたのは何時か
膿んでしまったのは何時か
与えられた役割は歯車
完成もなく 廻り続ける
終りはただ塵に返すのみ

歯車は外された 凶器渡された
金色を深紅に 染め上げる使命

止めたのは何時か
病んでしまったのは何時か
与えられた役割は火車
感性もなく 狙い続ける
終りはただ塵に返すのみ

火車は止められた 狂気消えていた
金色が深紅に 語りかける運命

歯車は魅せられた 狂喜浮んでた
金色の辛苦を 取り除くのは宿命

生かそうと思った 行かせようと思った
俺の存在など灯にならずとも 君の存在が証になるだろう
二人の背中見送った 一人背中を捕まれた
これもまた天命 ならば構わない